ダメな奴なんだけど、可愛がっちゃうんだよね〜

   

小さな居酒屋の作り方、運営者の大久保です。

 

僕のお店のラストオーダーは、夜の11時半。閉店は12時だ。

ラストオーダーをとると、生ビールのサーバを掃除する。これは毎日の作業だ。

サーバを掃除する時に、生ビールと黒ビールがグラスに1杯ずつ取れる。

そのビールを捨てるのがもったいないから、スタッフや常連さんに差し上げていた。

 

僕は最初の1杯のビールは好きだが、2杯目からは炭酸のないお酒に切り替えている。自分が2杯目のビールを飲まないから、差し上げているだけだ。

 

住宅街にある僕の店は、12時近くなると、皆、家へ帰る。吉祥寺から割と近いにもかかわらずだ。

そんな中、11時半を目指して遊びに来る奴がいる。

11時半ジャストに店内に一人で入り、1杯だけ注文をする。そして、サーバの掃除で出てくる生ビールと黒ビールを頂こうとという寸法だ。

 

まあ、しょうがねーなー、という感じだが、憎めない奴なので、サービスで出してあげている。しかもほとんど毎日。

 

1杯の料金で、3杯飲めるのだから、お得だ。

 

そいつは僕と同い年。島根県からドラマーとして東京に出てきている。どうやって生計を立てているのかを聞いたら、チラシのポスティングだそうだ。

 

ポスティングをしながら、東京でミュージシャンをしている。

 

そんな彼は、毎日僕の店に来る。

お金がないのは分かっているから、賄い料理をおすそ分けしたりもするし、僕が酔っ払えば、キープ期限の切れた焼酎も出てきたりもする。

そいつの料金はお通しと1杯分だけ。「ビッグに成ったらお返しします」が口癖だ。

 

ダメなやつだけど、経歴はとても面白いんだ。

若い頃、「青山純」さんというプロドラマーに師事し、「山下達郎」さん達と一緒にツアーを回っていたそうだ。

 

そして、その彼は現在もドラマーとして活動している。彼の名前は「RAO」さん。

 

当時は、P・O・Pオーケストラというバンドを組んでいた。僕の店のスタッフ、「ヨッシー」と一緒に音楽を作って、吉祥寺を中心にライブを展開していた。

 

 

写真は仙台でのライブ前。運転手として同行し、僕が写真とビデオを撮影してました。

 

RAOさんの師匠はすごい人ばかりだ。山下達郎さんに、青山純さん。そんな人に可愛がってもらえたことが羨ましく、その話を聞くのに、ビールをご馳走していたようなものだ。

 

可愛がってもらえるって、何かを持ってるんだよね。ビッグネームだからすごいってわけじゃないよ。

人に可愛がってもらえるって、魅力があるんだもん。魅力のない人は、可愛がってもらえない。

 

RAOさんと話をしていると、気がつくと、外が明るくなっていることも、しょっちゅうだった。

 

彼曰く、僕のいたバンドは、成功するんです。僕が止めた後にね…。

ん〜、どうやら「キマグレン」とか「久住昌之」さんのバンドにもいたそうだ。

 

両方とも、今ではすごいビッグネームだもんね。

 

久住昌之さんとは、RAOさんがご縁で、知り合うことができました。

 

RAOさんと久住さん

 

久住さんについては、今度またお伝えします。

 

RAOさんを連れて来てくれたのは、スタッフの「ヨッシー」。不思議なご縁です。

人が人を繋ぐんだね。

 

RAOさんもまだまだドラマーとして、東京で活動をしています。

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