粋な飲み方

      2017/05/11

小さな居酒屋の作り方、運営者の大久保です。

 

僕にカッコよく生きる方法を教えてくれた一人に、杉浦日向子さんがいる。

もう、ずいぶん前に亡くなってしまったけどね。

 

僕がお店を出した時は、まだ29歳。見た目が老けていたから、杉浦日向子さんからは、同い年ぐらいに見えていたかもしれない。

 

ところで、女の人の前だと、カッコつけたくなるんだよね。男の子って。

僕もその一人ですよ。(キッパリ)

 

できるだけ自分の知識をひけらかしたくなる。俺はすごいんだよ!ってね。

 

でも、それって「野暮」って言うんだ。「粋」の反対言葉。

 

杉浦日向子さんは、江戸文化研究家。

 

当時はNHKの「お江戸でござる」という番組で、毎週、江戸文化について解説をしていた人だ。

 

日向子さんはお酒を飲む時も「粋」だ。

お酒は美味しいし、酔いもする。

「飲みすぎると、美味しい料理のことも忘れちゃうじゃない。だからもう少し飲みたいというところで、止めるの。だって勿体ないじゃない。」

彼女の言葉を思い出す。

 

僕は最近、ウーロンハイしか飲んでいない。もともと、日本酒と焼酎ばかり飲んでいたにもかかわらず、だ。

 

酔うためにお酒を飲んでいる気がする。

 

大切な時間を過ごすための、お酒ではないな〜。

 

カッコ良く生きるためには「粋」でなきゃいけない。

この2冊の本は、日向子さんのご遺族から頂いたものだ。

ご遺族がなぜ、僕のところにたどり着いたかは、後々お伝えしよう。

こちらをご覧ください。

 

昔ながらの飲み屋では、お酒は3杯まで、なんて店の中に書いてある。

1杯目は人が酒を飲む

2杯目は酒が酒を飲む

3杯目は酒が人を飲む

こんな風に昔から言われてるんです。

 

だから日向子さんは、3杯目を飲まなかったんだと思う。

 

江戸の世界では、カッコよさが生きる基準だったのかもしれない。

 

 

当時、僕はお酒の知識や料理の知識をひけらかしていた。これって野暮なんだよね。

料理もお酒も美味しければいいの。難しいことよりも、どうやって人を楽しませることができるかを考えたほうがいい。

ましてや、人の揚げ足をとったり、話の腰を折ったりしてはいけない。そんなのは、カッコ悪いから。野暮にすらならない。

 

 

日向子さんは30代の時に、「私は隠居の身ですから」と言っていた。

彼女のことをよく知らない当時、言葉の意味がわからなかった。今はちょっとわかるようになったけど…。

 

彼女は平成という時代にもかかわらず、江戸を生きた人なんだと思う。そして、江戸に帰ったんだ。これって粋だよね。

 

追記

日向子さんとの出会いについては、こちらのページをご覧ください。

 

 

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